Macは高いのか?

Mac

 「Macは高い」という声をしばしば耳にします。

 ですが、「Macは値段相応の価値がある」と私は思います。

 それについて書いてみたのですが、
……書いているうちに雲行きが怪しくなってきて……、という感じになってしまいました。ご興味のある方はお読みいただければ幸いです。

同程度スペックWindowsマシンとの比較

 「iPad ProとMacの連携」と題した先日のブログで、買うとしたらどんなのがオススメか、いくつか挙げる中で現行MacBook Pro 13インチの最安モデルも記述しました。

 その表の最新版を以下に示します。(CPUスコア情報を更新しました)

CPUスコアはpassmark.comのベンチマークページ( https://www.cpubenchmark.net )の値、GeekBenchスコアはMac Benchmarks( https://browser.geekbench.com/mac-benchmarks )から引用しました。

Macのところのみ注目してください。(iPadとかApplePencilは無視して)
上記表には書かなかった項目も含めて、現行MacBook Pro 13インチモデルの最安マシンのスペックをザッと挙げると次のようになります。

CPUスコア10767
メモリ8 GB
ストレージ(SSD)128 GB
ディスプレイ解像度2560 x 1600
ディスプレイサイズ13.3 インチ
重量1.37 kg

これで、お値段税込 ¥153,780。

 どうでしょうか。高い?安い?

 Windowsマシンなら、そこそこの性能のものが5〜6万円くらいで買えるから、それに比べたら高いなあ・・・なんて思いますよね。

 ですが、同じ程度のスペックのWindowsマシンの値段をしっかりと比較検討してみましょう。

MacBook Pro
Dell XPS 13
備考
CPUスコア1076712789高いほど処理速度が速い
メモリ8 GB8 GB多いほど、動作にストレスを感じないで快適
ストレージ(SSD)128 GB256 GB多いほど、多くのアプリやデータを保存できる
ディスプレイ解像度2560 x 16003840 x 2160 (4K)高いほど表示が高精細。緻密。
ディスプレイサイズ13.3 インチ13.3 インチ単純に画面の大きさ
重量1.37 kg1.23 kg軽いほど持ち運びがラク
価格(税込)¥153,780(Apple公式)
¥134,264(価格.com)
¥138,196(価格.com)

(2020年2月20日現在)

 Dell XPS 13の方が、CPUスコアが高く、ストレージも2倍、解像度も高い、そして重量は軽い。

 値段もMacBook Proよりも安い…。

 いやあ・・・、まいったな。予想外。

 その他の項目、例えばMacBookProにはタッチバーや指紋認証があるとか、デザインがスタイリッシュとか…、付加価値的な細かい部分を考慮したり、macOS自体の使いやすさに価値があるとか…、理屈をつければそれはそれで値段にも納得・・・・というかそう自分を言いくるめる・言い聞かせて納得するしかなさそうですね。

 ただ、5〜6万円程度のWindowsマシンと比較して高いと言われることには異を唱えたいわけです。「比べる土俵が違う」ということを伝えたかったのでしたが、伝わったでしょうか・・・?

土俵の違うWindowsマシンとの比較

 ということで、土俵の違う一例も示しておきます。

MacBook Pro
Dell Vostro 14
3000(3490)プレミアム

CPUスコア107678487
メモリ8 GB8 GB
ストレージ(SSD)128 GB256 GB
ディスプレイ解像度2560 x 16001920 x 1080(フルHD)
ディスプレイサイズ13.3 インチ14 インチ
重量1.37 kg1.68 kg
価格(税込)¥153,780(Apple公式)
¥134,264(価格.com)
¥51,678(価格.com)

 SSD容量ではMacBookProの負け…。
 ディスプレイ解像度もフルHDあれば、MacBookProほど緻密じゃないけどそこそこ快適だしな…
 少々重量が重いけど、それほど持ち歩かないのなら特に問題もないしな…

 これで5万円ちょっとなら、「Macがほしい」という人以外にだったらDell Vostro 14 3000(3490)プレミアムの方をオススメしてしまいますね…。

 なんか、意図していた内容「Macは値段相応の価値がある」を伝えきれなていない状況になりつつある・・・

Macならではの価値

スペックだけでは表現しきれない、Macの良さ・高付加価値を挙げてみましょう。

  • iPhone・iPadとの連携、融和性の高さ!
  • iMovieという動画編集ソフトが無料で使える!
  • Garage BandというDTM(Desktop Music:音楽作成・編集)ソフトが無料で使える!
  • OSがUnix(BSD)ベースのため、堅牢(クラッシュしづらい。するけど。)。

ここまでは客観性ありでしたが、以下は客観性に少々疑問符が付くものの、Macユーザー(信者)としてはここに価値があるという思いの人も多いと思います。

  • スタイリッシュ。
  • macOSの使いやすさ。直感的に操作できる、ユーザー視点に立った設計思想。
  • Appleという企業の先進性・革新的な性格・理念。
  • クリエイティブ系(デザイン・グラフィックス、音楽作成)ソフトは一日の長あり。出版業界・音楽業界では昔からMacが多く使われている。
  • 研究者ではMacを使っている人が一般よりも多め(統計をとったわけではないですが、私が学生だったときの印象。)

・・・ということで、
最後は「好きかどうか」なのかもしれない。

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