宇宙の真空崩壊・・・

子ども
画像はコズミックフロントNEXTからキャプチャ

コズミックフロントNEXTというNHK BSプレミアムの番組の2週間ほど前の回を録画していたものをやっと見ました。
「宇宙の真空崩壊」についてがテーマでした。

最先端の研究のひとつによると、ヒッグス粒子の質量(観測値)がこれまでの理論で予測されていた値よりも少々軽いことから、宇宙は「安定」と「不安定」の境目の領域にあると考えられるとのことなのです。

「安定」と「不安定」の境目の質量のヒッグス粒子。画像はコズミックフロントNEXTからキャプチャ

なので、ほんのちょっとの何かのはずみで「不安定」な状態に傾いちゃうと真空の泡のようなものが光速で広がり宇宙が崩壊する可能性があるそうです。

ただ、これは「素粒子」の理論のみで考えた場合であり、理論的に片手落ちな可能性もあるそうです。
超対称性や重力を考慮すると真空崩壊せずに済むという見解もあるそうです。
そのあたりのすべてを包含する統一の理論として「超ひも理論」も絡んでくるらしく・・・・・

最先端の研究だけあって、研究者間でも見解が割れていました。

エネルギーの模式図その1。画像はコズミックフロントNEXTからキャプチャ。白文字や白い図形は芦原が独自に追加。

あと、超ひも理論はいまだ仮説の段階なんですね・・・。

物理学研究の最先端になると、まだまだわかっていないことがたくさんあり、それを解明する(読み解く)ために各研究者がしのぎを削っているんですね。

物理学に限らず、どんな分野でも最先端は試行錯誤で手探りでしょうから、似たような状況なのかもしれません。

(「似たような」というのは意見や見解が分かれて細分化していてそれぞれの研究者や組織が各々の仮説に基づいてそれを証明しようと頑張っているのでしょう・・・・ということで

エネルギーの模式図その2。画像はコズミックフロントNEXTからキャプチャ。白文字や白い図形は芦原が独自に追加。

す。)

 

さて・・・ こんな番組を見た私のような凡人の感想

仮説 —> 検証
仮説が検証され、一件落着かと思いきやさらに新たな課題が見つかる
それに対してまた仮説を立て、検証 —> 仮説 —> 検証・・・と
延々と繰り返されるんでしょうね。

(ビジネスや業務改善でよく使われるPDCA(Plan –> Do –> Check –> Action)を回すのと似てますね。)

その中から、真実が浮かび上がってくるのでしょう。

 

常に安定なものなど無い

宇宙が安定ではないというくだり、「諸行無常」といような仏教の言葉にもつながるように感じました。

人は皆死にます。
人に限らず、命あるものはいずれ必ず死を迎えます。
命が無い岩石や大地は不変で安定じゃないですか?と問われると、そんなこともないですね。
もっと大きなスケールや長〜い時間軸で考えると移り変わります。

地球や太陽系だって46億年前に誕生して、約50億年後には太陽が寿命を迎えるそうです。
宇宙自体も138億年前の誕生だそうですし、それ以来膨張が続いていて現在は加速膨張の最中といいます。
そんな長い歴史の宇宙の中で星も生まれて死んで・・・を繰り返しているのです。
この宇宙自体も将来どのように終わりを迎えるのか、はたまた永遠につづくのか・・・?ということも分かっていません。
「マルチバース」という考え方もあり、我々の宇宙以外にもいくつも宇宙が生まれて死んで・・・

・・・とか、どうでもいいことまで考えてしまいます。

若い世代を育てる

で、なぜこんな話をこのブログに書いているのか

研究の最先端で理論にしても実験にしても課題を突破していくためには既存の常識に囚(とら)われない柔軟な考え方や発想が必要とのこと。
柔軟な発想ができるのは、やはり若い世代。
若い研究者や次世代の研究者に期待して、そういう人材を育てることも重要なんですね。

(若い世代・人材を育てる必要性は物理研究の分野に限らずどの分野でも業界でも共通かと思いますが・・・。)

とりわけ、科学技術の分野は若い研究者や技術者が多ければ多いほど裾野も広がります。
それによって進歩のスピードも速くなり優れた結果が次々と出てくることが期待できます。

だからこそ、今の子どもたちにはたくさん自然や科学技術に触れて「科学」に関心を持って欲しいと思います。
そして、関心を持ったらどんどん追求して、脇目もふらず熱中して研究者や技術者になってほしい。
そんな中から、世界をリードする人材が日本から出るといいですね〜。

 

私個人として子どもたちに対してしていることとしてはささやかですが、
・パソコン教室でプログラミングを教える
・天文指導員ボランティアとして天文や宇宙に関心を持ってもらう活動をする
というわずかなことです。

それでも将来の日本を背負う世代にほんの少しでも科学や技術に関心を持ってもらう、すでに関心を持っている子にはさらに高いレベルに導くようなお手伝いができたらいいなと、僭越ながら思います。

 

 

 

 

 

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