私がついついやってしまう失敗対応

パソコン教室の生徒さんやコーチングのクライアントさんに、ついついやってしまう対応があり、「失敗したな〜・・・」と自責の念にかられることがたびたびあります。

一応気をつけているので、その頻度は1〜2年に1回程度です。

ですが、それも自覚している限り・・・ですので、私が自覚せずにその対応をしてしまって嫌な思いをしている人もいらっしゃるかもしれませんが・・・。

 

その対応とは、

「他の人や事例を引き合いに出してしまうこと」

です。

 

例として・・・

 

あの人でさえ(または世の中の多くの人は)ああしているのだから、
あなたにできないはずはない。
何か工夫して、できるようにするためにどうしたらよいか考えてみましょう。」

これ、生徒さんに話すのは3行目だけでいいんです。コーチとしては。
でも、私の感情が出てしまって、1行目のような余計なことを口走ってしまうのです。

一応言葉を選んで「あなたにできないはずはない。」といいますが、心の中には「何でできないの?」っていう思いもあったりします。

心の中で思っていることは、表面上別の言葉で言い換えても絶対にその本心が生徒さんに伝わってしまうものです。

 

まだまだコーチとして未熟だなあ〜・・・と反省する次第です。

 

もう一つの例として・・・

とある生徒さん(Aさんとします)は、基本から順序立ててやりたがらず、美味しい部分だけやろうとするのですが、基本ができていないため当然つまづくことだらけです。

そのため、逐一質問され、同じ時間帯に受講している他の生徒さんに対する対応ができないという困った状況に陥ることがありました。

(こういった生徒さんにも対応するため、オーダーメイド・レッスンをご用意しました。詳細はこちら。

 

そんなとき、「ああ、この人にもしっかり基礎から身につけて欲しいなあ〜〜・・・」という思いがあり、壁に貼ってある他の生徒さんの作品を指差して

「この作品、初心者で入会して半年通った生徒さんが自力で作ったんですよ。
Aさんも同じくらい通っているんだから、基礎からしっかりやれば、自力でできるようになるんですよ。基礎をしっかりやってみませんか?」

そのときは、アドバイスとして言ったつもりでした。

悪気もありませんでした。

 

でも、その生徒さんはその後疎遠になってしまいました。
他の方と比較することによって、暗に・無意識に「あなたは劣っている人だ」というメッセージを送ってしまったのだと思います。

当然、受け取った生徒さんは気分良くないですよね。

 

共通点はイラ立ち

こういった対応をしてしまうときの共通点として、その生徒さんに対して私がイラ立ちを感じているということが挙げられます。

言い訳がましくて恐縮ですが、対話・対応していく中で、
この人、ホントにヤル気あるのか?と感じられる部分が多々あったのです。

ヤル気を引き出すための働きかけをしても、出来ない理由を並べ立てられたり・・・。

コーチとしては、その出来ない理由をひっくり返す働きかけをするために、原因に焦点を当てていくことがあります。

 

しかしながら、原因に焦点を当てすぎると、生徒さんの甘さや本気度の無さが炙り出されてきてしまい、気持ちを落とさせる・・・といった結果を思いも寄らず招くことがありました。

 

コーチとしては、気持ちを落とさせるよりも、気持ちを上げさせなければなりません。

生徒さんが自ら目標に向かって進んでいくための原動力のひとつはモチベーションのアップなのです。

 

ヤル気や本気度が低い生徒さんに対してイラついてしまうのはコーチとして未熟の証です。

 

だったら、

ヤル気が出ないことを目標にしていることが果たして本当にその方にとって幸せなのか?

という視点を持ってみてもいいかなと思います。

 

ヤル気が出ることは他に何かありませんか?
と別の角度から探ってみるのもありでしょう。

 

というわけで・・・、

私がたびたびやってしまう失敗対応の反省から、まずはその対応を極力しないように心がけ、生徒さんやクライアントさんのヤル気が出て自ら進んでいける対応に極力意識を持っていくように心がけます。

 

私の今年1年の目標・・・のひとつです。

 

(旧ホームページのブログの2016年1月13日掲載分を転載しました)

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